《上場株式の評価方法について》
Q 令和5年の5月に父が死亡しました。父は上場株式を複数所有していた様なのですが、上
場株式の評価方法について教えてください。
A 上場株式とは、金融商品取引所に上場されている株式をいいます。
上場株式は、その株式が上場されている金融商品取引所が公表する課税時期(被相続人
の死亡の日)の最終価格によって評価します。
ただし、課税時期の最終価格が、次の3つの価額のうち最も低い価額を超える場合は、そ
の最も低い価額により評価します。
イ 課税時期の属する月(5月)の毎日の最終価格の月平均額
ロ 課税時期の属する月の前月(4月)の毎日の最終価格の月平均額
ハ 課税時期の属する月の前々月(3月)の毎日の最終価格の月平均額
なお、土曜、日曜、祝日は金融商品取引所が稼働していないため、最終価格を確認する
ことが出来ません。
その場合には、課税時期に近い日の終値で判断します。
例)課税時期が日曜日の場合 ⇒ 翌日の月曜日の終値
※以上が原則の評価になりますが、所有している上場株式が複数の金融商品取引所に上場さ
れている場合や、権利落ちなどがある場合など、一定の修正が必要な場合がございますの
で、上場株式の評価で判断に迷われましたらOAG税理士法人までお問い合わせください。