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「今まで汗水垂らして働いて得た資産に目を向けて、B/Sの経営に真剣に取り組む必要がある」と言いたいのです。
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B/S(貸借対照表)の経営

<2015年12月号>
 
     
 

 経営者にとっての成績表といえば、利益額ですが、これを項目別に見ると
@ 売上高が増加しているか
A 売上総利益が増加しているか、売上総利益率は上昇しているか
B 経営利益は増加しているか
C 営業利益は増加しているか
D 当期利益は増加しているか

 これによって、経営者の力量を測ってきました。

 確かに、この見方は正しいのですが、これはP/L(損益計算書)の経営です。

 しかし、経営にはB/S(貸借対照表)の経営もあるということです。

 P/Lの経営は、売上という不確かなものを獲得することからスタートします。正に毎日の営業活動、生産活動、サービス活動がこれにあたります。しかし、今後はP/Lの経営だけでなく、B/Sの経営も重要になってきました。

 B/Sの経営とは、現在の貸借対照表の項目を子細に検討し、その資産を最適と思われる資産に移行させることです。例えば、現金預金は日本円が常識です。しかし、日本円で全て預金することは、最適な資産保有でしょうか。

 円が安くなるとすれば、今まで100円で買えていた「物」が、120円掛かるということです。20円損をすることになってしまします。

 繰り返しますが、B/Sの経営とは、通貨は「円」という常識からの脱却であります。円以外の通貨の場合は、預金する銀行も考える必要がありますし、円転はできるのか、流動性はあるのか、その場合のコストはいか程かなど、様々な事柄に対応しなければなりません。

 さらに、国や地方公共団体には、2,000兆円(年金債務750兆円を含む)を超える借金があります。どうなるのでしょうか。

 「超インフレが来る」という話もあります。確かな事は誰にも分かりません。しかし、できることは、「今まで汗水垂らして働いて得た資産に目を向けて、B/Sの経営に真剣に取り組む必要がある」と言いたいのです。

 B/Sの経営といえば「財テク」と思いがちですが、「財テク」とは違います。「外部環境の変化に対する防御」と考えてください。増えなくても、リスクが少なくできれば良いのです。

 何をどうするかは、各人各社が考えなくてはなりません。P/Lの経営のプロは皆様ですが、B/Sの経営のプロは、あまり聞いたことがありません。そんなに大急ぎではなくて良いと思いますが、プロになる必要がありそうです。

 

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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