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答えは、「考える」という作業を徹底すること以外にないのではないでしょうか。
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考える・考えさせる

<2015年6月号>
 
     
 

 「頭は、使えば使うほど良くなる」とか、「脳みそは、3%か5%しか使ってない」とか、「ほとんど脳は休んでいる」とか、「だから脳を多く使ったら誰しも天才になれる」とか、科学的に根拠があるのかどうか定かではないものの、子供の頃、両親や周りの大人達に言われたような気がします。

 脳科学者のカール・セーガンによると、脳には「およそ2,000万冊、すなわち世界最大の図書館に収められているのと同じ数の本を満たすほど」の情報を収容できるそうです。また、人は潜在能力の0.01%しか使っていないという脳科学者もいたりします。いずれにしても、人間の脳というのは誰しも開店休業の状態であるというのは本当らしい。

 そういえば、この間、社員からある仕事の成果について、報告が来ました。その内容があまり芳しくなかったものですから、「今の状況を知らせる範囲をもう少し広げたら?」と返信したんです。するとすぐに、「どこまで広げるかご指示下さい」と返事が来ました。「どこまで、どのように広げるか、それを考えて」と再返信したんですが、こんな経験は皆さんもきっとお持ちでしょう。

 上司に対して極めて従順ですが、如何に成果を上げるか、それにはどうすれば良いのかを考えていないのではないか? そんな風に感じた次第です。一般論としていえば、脳を使うことは簡単ではないということでしょうか。

 脳は、疲れることが嫌なんです。脳は、休ませておいたり、ワンパターン反応がもっとも居心地が良いのです。そうすると、考えたりすることが苦痛にさえなってきます。まして、考えたことは実行しなければなりませんから、面倒がそこに待っているということになります。だったら、どうするか、です。

 答えは、「考える」という作業を徹底すること以外にないのではないでしょうか。上司が答えを出さないこと、自分自身で「考えさせる」こと。それしか、「考える」という習慣を身に付けさせる方法はなさそうです。

 しかし、時間が掛かることは確かで、それを我慢して許容するしかないという、誠に?遠な方法になります。それでも結果として、人材が育つ土壌が出来る可能性は大いにあります。

 最近、事業承継を考えれば考える程、「人を育てる」以外に方法はなく、そのためには、「考える人材」と共に「考えさせる人材」も多く育成しなければならないのだと痛感させられています。

 中小企業は、社員数が少ないことは言うまでもありません。社員一人ひとりの活躍が、そのまま業績に直結するわけですから、「考える」時間を与えることはなかなか大変です。しかし、継続企業作りにはこの要件が欠かせませんし、これに尽きるとも考えているんです。

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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