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満足するだけでは見えないもの(見えないものは暗い所にあります)もあるんです。
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暗いところへペンライト

<2015年3月号>
 
     
 

 企業の人材募集広告には、採用基準に「明るい人」「元気な人」と書いてあるし、いろいろな啓発書には、個人も企業も成長するには「プラス発想」とか「長所伸展」が必要などと書かれています。確かにその通りです。マイナス発想や欠点矯正型では、個人も企業も成長できません。けれども、こうした考え方だけでは、陽の当る所は益々明るくなり、反対に陽の当たらない所は置き去りにされて、どんどん暗くなるという結果を招きがちです。

 企業経営者の命題は、企業を如何に発展させるかに尽きます。しかし、発展ばかりに目が向くと、どうしても「イケイケ」になり、対前年(対予算)で成長(達成)していれば、それで良しという事になっていきます。問題は、「良し」となってしまえば、「振り返り」とか「反省」とかの言葉が、なかなか思い浮かんでこないことです。そして、そこにこそ「より以上の成長機会を阻害する要因」が潜んでいる気がします。以前と比べて「まあまあ良くやった」と満足する事も大事です。けれども、満足するだけでは見えないもの(見えないものは暗い所にあります)もあるんです。

 企業の中で、明るい所は幹部社員の目が行き届いている所、暗い所は目が行き届いていない所だとすると、暗い所はすぐに分かります。経営者は往々にして、社内では会いたいと思う人や会いに来る人にしか会いません。無理をしてまでは、会いに行かないものです。そこに暗い所が出来てしまうんです。

 人は誰でも、見て欲しいし、認めてもらいたいと思っています。だからこそ、陽が当らないと感じている人は、「腐る」に決まっています。「良い会社」を作るのは経営者の命題ですが、それはモチベーションの総量を高めることで達成できます。そしてこのモチベーションを決めるのは、元気で前向き、注目されている人ではなく、むしろ陽の当たらない人のような気がします。その人達が全体のモチベーションに大きく影響しているとしたら、ここに手を入れない訳にはいきません。

 今後、企業の人材不足は常態化します。日本の少子高齢化が急速に進んでいるんですから、一企業の努力で解決はできません。だとすれば、今「いる人」のモチベーションを如何に上げるかに腐心しなければなりません。それが成長の原動力になるんです。

 「見られている感」「分かってもらえている感」をどう醸し出すか。気持ちと仕組化が必要なんだと思います。

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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