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人は何に喜びを見出すのか。人は何があればモチベーションを高めるのか。答えが、そこにありました。
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拍手、ブラボー、アンコール

<2014年10月号>
 
     
 

 福田会(ふくでんかい)という児童養護施設などを運営している社会福祉法人があります。施設の中に地域交流を目的とした「さくらホール」があって、そこでバイオリンとピアノのミニコンサートを実施した時のことです。バイオリンは須山暢大さん、ピアノは谷合千文さんという、共に東京芸大出身の将来を嘱望される若い演奏家です。1時間ほどのコンサートが終わると、日本人の聴衆は控えめな拍手で、演奏に感謝と賛辞を示しました。慎み深い日本人らしい光景だったんですが、その時ある男性が手が痛くなるほどの大きな拍手と「ブラボー」「ブラボー」、そして「アンコール」とエールを送ったのです。聴衆が50名しかいない小さなコンサート会場は、それをきっかけに拍手が一段と大きくなり、私も追い掛けるように「ブラボー」「アンコール」「ブラボー」「アンコール」と繰り返していました。しばらくすると須山さんと谷合さんがアンコールに応えるために登場し、須山さんはゆっくりとマイクを取り上げて、「とても嬉しいです」と言葉少なに語ったのです。その真摯な姿が、心のこもった演奏と相まって私達の胸を打ちました。

 人は何に喜びを見出すのか。人は何があればモチベーションを高めるのか。答えが、そこにありました。「拍手」と「ブラボー」そして「アンコール」です。須山さんも谷合さんもプロの演奏家です。さくらホールには、仕事をしに来ました。しかし、「拍手」と「ブラボー」と「アンコール」は、2人をいたく感激させたのです。そして、その感激を目の当たりにした我々にも感動を呼び起こさせました。人は誰でも賞賛されたいし、認められたいものです。賞賛を送った結果、送った人の心にも感動の波が広がっていくことがとても新鮮でした。

 人を賞賛するには、その人の行動をよく見ておく必要があります。そして良い行動であれば拍手(良かったよ)、ブラボー(素晴らしい)、アンコール(同じようにまたやって)とエールを送ること。それは正に会社経営そのもので、経営者の仕事であり、上司の仕事であり、仲間の仕事でしょう。まさに全員の仕事なんだと思います。

 いい会社とは、他者に関心を持ち、声を掛け合う組織ではないでしょうか。人は認められたいし、褒められたいし、関心を持ってもらいたい。それらを実感できれば元気でいられるし、社員が元気でいられれば、会社は必ず発展します。発展すれば、気分は最高です。その仕組みを「拍手」と「ブラボー」と「アンコール」で作れると思うんです。

 

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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