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日本ではとても考えられない、アメリカの柔軟で大胆な発想とは?
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元気な経営を目指して
― 日本はもはや中進国!? ―
<2008年7月号
 
     
 

 先日、アメリカの永住権に関するセミナーに参加してきました。私自身が取得したいわけではなく、勉強のために覗いてみたのですが、ざっと40名ぐらいの参加者は皆熱心に聞き入っていました。

 私が感心したのは、永住権取得と雇用促進がリンクしていることでした。移住者がアメリカの雇用創出に貢献するシステムになっていて、簡単に言えば、投資をすれば永住権がもらえるという仕組みです。

しかもアメリカが指定する場所であれば、その投資金額が通常の半分(50万ドル)で済み、投資内容も自分自身で事業を行う必要はなく、現地企業に出資したり、現地企業が入居するビルを買収したりしてもOK。日本ではとても考えられない、柔軟で大胆な発想でしょう。

 制度の是非はともかく、国家戦略が確立している点ではとてもうらやましく思いました。日本に国家戦略があるのかないのか国民には見えてきません。例えば、国民一人当たりのGDPは中進国並みになっているにもかかわらず、誰も声をあげる人はいません。

平均のGDPが中進国ということは格差の底辺にいる人の所得は途上国並みということです。もはや格差問題ではなく貧困問題であるにもかかわらず、対策は遅れ、貧困は広がるばかりです。

 日本の悪口ばかりになってしまいましたが、一方で海外へ行くと、日本は「とても暮らしやすい良い国」だと実感します。治安が良く、清潔で、店には低廉で高品質なモノが溢れています。格差は拡大しているとはいえ、飢え死にするような状況ではありません。

 このような「良い国、日本」を誰が作ったのだろうか。私は団塊の世代ですが、懐メロ風にいえば「戦争を知らない子供たち」です。命の危険を感じることなく、生きてきました。とことが私の親の世代、現在80歳〜90歳代の方々は、戦争を体験し、戦後の焼け野原で食料を求め「生きる」ことの重さを身に染みて知っています。

以前、義父が30歳代だった頃の話を聞いた事があります。山梨から織物をリュックいっぱいに詰め込んで、すし詰め列車に乗って大阪に通ったそうです。商品を売ったお金で違う商品を仕入れ、山梨へ戻る、その繰り返しだったと言っていました。

 家族を守るために、血の汗を流す努力をした人々−。そのハングリー精神が、今の日本を築いたことは間違いありません。私たちは頑張ってきたつもりでも、実は彼らが敷いたレールの上を走ってきただけではないか−。義父の話を聞いてそんな思いが頭をよぎりました。

 世界の中で日本のGDPの順位は加工の一途をたどっています。われわれはそろそろ危機感を感じ、奮起しなくてはなりません。殆どの日本人が、生まれたときから衣食住が足りている状況で、ハングリー精神を持つことが難しいのは確かです。

しかし日本の現状を直視してみてください。このまま何もしなければ、日本の未来が明るくないことは誰の目にも明らかです。私たちの子供や孫の世代が、希望のある社会で暮らす事ができるように、今度は私たちが頑張る時なのです。

 

 
 

 

OAG税理士法人 代表社員 税理士 太田 孝昭 著

※広報誌「春夏秋冬」掲載

 
 


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